寄付するとどれぐらい税金が安くなるのか？

寄付をした場合、その年に寄付した金額から計算されたから金額分、所得税が安くなります。
その計算方法は以下の２つになります。この２つの方法の内、有利な方法を選択できます。

①寄付金控除（所得控除）
「寄付金控除」は、所得金額から差し引ける「控除」で、医療費控除、社会保険料控除などと同じものです。
②寄付金特別控除（税額控除）
寄付金特別控除とは、算出された所得税額から「直接税額」を差し引ける控除です。住宅ローン控除と同じものです。

では、どちらの方法が有利なのでしょうか。
それは、おおむね所得税率40％を超えると「寄付金控除」のほうが有利となります。この所得税率が40％を超える「課税所得金額」は約4,000万円以上となりますので、基本的には「寄付金特別控除」の方が安くなると考えていいです。

では、実例にて、どれぐらいやすくなるか見てみましょう。

●「総所得金額等」が500万円の方が100,000円を寄付した場合

① 寄付金控除の場合（所得控除）

・ 寄付金控除の金額

寄付金額100,000円－2,000円＝98,000円

限度額※１内のため、寄付金控除額は98,000円

※１　限度額500万円（総所得金額等）×40％＝200万円

② 所得税額の計算

500万円－98,000円（寄付金控除）＝4,902,000円

4,902,000円×20％－427,500円＝552,900円

②寄付金特別控除の場合（税額控除）

① 寄附金特別控除の金額

（100,000円－2,000円）×40％＝39,200円

限度額※１内のため、寄附金税額控除額は39,200円

② 所得税額の計算

（500万円×20％―427,500円）－39,200円＝533,300円

ご覧のように、寄付金額の約40％分がその年の所得税から差し引かれ、安くなるとざっくりですが理解できます。